欅坂46グル―プ内のライバル関係で有名なのが、長沢菜々香(ながさわななこ、以下なーこ)と井口眞緒(いぐちまお)のふたりだ。
なーこはおっとりマイペースの不思議ちゃん、井口は元気いっぱいのおバカキャラで割と対照的なふたりだが、番組での度重なる対決の末に深い因縁が生まれている。
最初にこのライバル関係が持ち上がったのが、3月26日放送の『欅って、書けない?』で行われた「大食いキャラNo.1決定戦」でのことだ。
メンバー投票で選ばれた長沢、尾関、菅井、原田、井口、高本の6名で、制限時間15分以内にどれだけのお寿司を食べられるかを競ったもの。
「朝からご飯を3合食べていた」「終わりなく果てしなく食べている」といった理由で最多9票を集めたなーこは、本人も大食いに絶対的自信を持っており、この企画でも優勝の最有力候補と思われていた。
ところが蓋を開けてみると、1位は24皿を食べた井口で、なーこは21皿の3位。ハイペースで食べ進めた井口に水をあけられただけでなく、22皿を完食した原田にも負けてしまった。
これにはなーこ自身も相当ショックを受けたようで、対決後には「もっと食べられると思ってた」というコメントと共に涙を流すシーンも見られた。
あまりのガチ展開にMCの土田、澤部もたじたじで、「本当の大食いの番組みたいになっちゃってるから!」「テレビチャンピオンじゃないのよ!?」と必死でフォローを入れる始末。
お気楽企画だと思われたこの一件で、なーこの闘争心に火が着いてしまったのだった…。
リベンジマッチ!第2回大食い対決
どうしても負けを受け入れられないなーこがリベンジをかけて臨んだのが、7月9日放送の『欅って、書けない?』での「大食い対決リベンジマッチ」だ。
前回の上位3名(井口、原田、長沢)に加え、大食いと評判だったが修学旅行で参加できなかった米谷と、立候補してきた影山を合わせた5名で大食い対決を行うこととなった。
前回の対決は早食いの要素が強かったため、今回は品数と時間を増やし、餃子(10分間)→つけ麺(10分間)→シュークリーム(10分間)というトライアスロン形式を採用。
また、なーこは事前に大食い界のレジェンド・ジャイアント白田に弟子入りし、「大食いのためには早く食べることも必要」という助言のもと、食べるのが遅いという弱点の克服にも取り組んでいた。
万全を期した状態でいよいよ大食い対決スタート。ここまでやって負けるわけにはいかないなーこだったが、やはり序盤は井口の食べるスピードが勝り主導権を握られる展開。
しかし30分という時間が長かったのか、影山、米谷、原田の3名はお腹一杯で途中棄権。結局、なーこと井口のふたりの対決となり、果てしなく食べ続けられるというなーこの長所が生きて徐々に追い上げていった。
最後の追い上げに期待が高まったが、結果は健闘むなしくまたしても井口の勝利。井口が3品合計で37皿だったのに対し、なーこは合計33皿とリベンジを果たすことはできなかった。
2度目の敗北に死んだような顔のなーこだったが、最後は「白田さん、ごめんなさい」という敗戦の弁で締めくくられ、またしても苦汁を飲まされる結果となってしまった。
3度目の正直!?カラオケ対決
これでなーこと井口の対決は一旦落ち着いたかに思えたが、8月27日放送の『欅って、書けない?』でみたび対決の場が設けられることとなった。
内容はカラオケ対決で大食いでは無いが、もはや完全なライバル関係となったふたりにとって競技内容は関係ないようで、絶対に勝ちたいという闘志がみなぎっていた。
この対決のなにが凄いかというと、どちらも歌が下手お世辞にも上手いとは言えない点だ。
星野源の「恋」を抑揚ゼロの朗読のように歌うなーこに対し、松浦亜弥の「Yeah!めっちゃホリデイ」をリズムも音程も滅茶苦茶で楽しさ全開で歌う井口。
ある意味いい勝負となったふたりの対決だが、採点の結果、なーこが68.220点、井口が69.583点でまたしても井口が勝利してしまった。
まさかの3連敗でもはや勝負あったかに思えるが、なーこの諦めの悪さには定評があるので、必ずや4度目の対決が行われることだろう。対決内容は全く予想がつかないが、この因縁のライバル関係の行く末が楽しみで仕方ない。