坂道AKBの新曲「誰のことを一番愛してる?」のミュージックビデオ(MV)が公開された。
センターを務めるのは欅坂46の平手友梨奈。この曲はAKB48の47thシングル「シュートサイン Type E」に収録されているが、AKB48のシングル収録曲において他グループのメンバーが単独センターを務めるのは史上初となる。
ここでは、坂道AKBのメンバー紹介とミュージックビデオの感想を述べていきたい。
坂道AKBメンバー紹介
「誰のことを一番愛してる?」の選抜メンバーは以下の18名。欅坂46を除くと主力メンバーの選出は控えめで、各グループの次世代を担う若手が中心となっている。
AKB48 | 岡田奈々、小栗有以、小嶋真子、向井地美音 |
---|---|
SKE48 | 松井珠理奈 |
HKT48 | 宮脇咲良 |
乃木坂46 | 伊藤万理華、北野日奈子、齋藤飛鳥、寺田蘭世、星野みなみ、堀未央奈 |
欅坂46 | 今泉佑唯、菅井友香、長濱ねる、平手友梨奈、渡辺梨加、渡邉理佐 |
フォーメーション
松井珠理奈や宮脇咲良を脇に据えてのセンターはプレッシャーが凄そうだが、これも平手友梨奈への期待の表れだろう。渡辺麻友(AKB48)や白石麻衣(乃木坂46)がいないのがせめてもの救いか。AKB48メンバーをひとりくらいフロントに入れても良かったのではと思ってしまうが…。
ミュージックビデオの感想
曲自体が非常に格好良く、MVの作りもかなり洗練されている。特にイントロや間奏で流れるメロディは、EDM(=エレクトロニック・ダンス・ミュージック)を取り入れたものとなっており、万人受けするかっこよさだろう。
振付を担当したTAKAHIRO氏の「幾何学を意識した」という言葉通り、フォーメーションや映像にも幾何学模様が多く登場し、無機質で神秘的な雰囲気を醸し出している。
正直、これが欅坂46の4thシングルだったら良かったのに…と思ってしまったが、坂道AKBの実力あってこそな部分もあるのでこればかりは仕方がないか。
平手友梨奈の表情に背筋が凍る
「誰のことを一番愛してる?」のMVを見ていて、背筋がゾッとしたのがサビのシーン。
そもそも歌詞からして、複数グル―プの集まりで歌うような内容ではないと思うのだが、これも秋元氏の狙いだろうか?
誰のことを一番目に愛してるのか教えて
眼差しで聞いたのに 瞼綴じて逃げようとしてる
そう私は二番目だって わかっているから知りたいの
あなたは私のすべて 独り占めするためには 誰を殺せばいいのだろう?
最後の「独り占めするためには、誰を殺せばいいのだろう?」のところで、平手友梨奈のはりつけシーンがアップで映るのはあまりにも悪趣味だ。
歌詞中の「一番目」というのが平手友梨奈で、周りのメンバーが「二番目」だと考えると本当にゾッとしてしまう。そう思わせるだけの雰囲気が、曲やメンバーの表情から醸し出されているのは凄いことなのだが…。
以前にも島崎遥香(元AKB48)に「アンチ」という曲を歌わせるなど、悪趣味な趣向をこらしてきただけに、今回の「誰のことを一番愛してる?」においても色々と深読みしてしまいたくなる。
最近、平手友梨奈に元気がないことを心配する声も多いが、無理せず楽しくやってほしいと思う。
3月15日CD発売
予約していた「シュートサイン Type E」のCD&DVDが届いたので早速視聴したが、やはり中毒性の高いMVだと言わざるを得ない。メンバーの表情と歌詞の親和性が高すぎるので、見れば見るほど引き込まれていってしまう。
DVDではYouTubeのショートverで見られないシーンも多く登場するので、ファンであれば一度は見ておくべきだろう。「誰を殺せばいいのだろう?」と不敵な笑みを浮かべる平手友梨奈の表情にゾクゾクが止まらなくなるはずだ。