欅坂46の5thシングル「風に吹かれても」のミュージックビデオ(MV)が10月2日に公開された。
今までにない軽快な曲調だが、ここではMVを見た感想を綴っていきたいと思う。
楽しげなメンバーが印象的
MVを見ていて最初に感じたのが、踊っているメンバーがとても楽しそうだということ。これまでの4作と比べて一番笑顔が溢れている作品だと思う。
出だしはカッコイイ系でクールに決めてくるのかと思ったが、ふたを開けて見ればパリピ全開でメンバーも終始楽しげ。
欅坂46はメッセージ性の強い曲を扱ってきただけに、これまでは表情もどこか硬かったが、今回は心の底から楽しんでいるのが伝わってきて、見ているこちらもウキウキしてしまう。
アイドルたるもの、見ている人を元気づけてナンボだと思うので、そういう意味で今回の曲は非常に良い位置づけに来たと思う。
気分転換に最適のお散歩ソング
曲中に何度も登場する「That’s the way」は、日本語で言うと「そんなもんさ」といった意味で、開き直りや割り切りの気持ちを表現している。
生きていれば、もどかしさや後悔もあるけれど、「人生なんてそんなもんさ!」で割り切ってしまおうという感じが、歌詞からも曲の軽快さからもよく伝わってくる。
ちょっと鬱々とした気分の時や、何か悩んでいる時に、この曲を聞きながらお散歩すると気分が晴れやかになるのは間違いないだろう。
楽しく踊るメンバーを思い浮かべながら、この曲を聴いていれば、朝の鬱々とした通勤・通学時間も苦ではなくなるかもしれない。
少女性からの卒業?
今回の「風に吹かれても」の歌詞を見ると、「サイレントマジョリティー」「世界には愛しかない」「二人セゾン」などに比べて少し大人びたような気がする。
これまではいわゆる高校生くらいの青春のイメージだったが、ここにきて大学生くらいの割り切った関係性が見え隠れするようになった。
衣裳がスーツだからというのもあるが、ちょっと世の中を知って大人になった感じが、歌詞やMVから伝わってくるのは気のせいだろうか。
もしかすると、メンバーの大半が高校を卒業していることから、メンバーの成長に合わせて曲の設定を決めているのかもしれない。
アイドルには少女性を求めているところがあるので、この流れは少し寂しいのだが、同世代であればクリティカルヒットする部分もあるだろう。