【坂道AKB】「国境のない時代」での長濱ねるの可愛さと苦悩と

国境のない時代

坂道AKBの第2弾「国境の無い時代」のミュージックビデオ(MV)が公開された。この曲はAKB48の51thシングル「ジャーバージャ Type E」に収録されている。

昨年、初めて結成された坂道AKBだが、好評につきメンバーを一部入れ替えての第2弾発足となった。今回センターを務めるのは欅坂46の長濱ねる。第1弾の平手友梨奈に続き、2作連続で欅坂46のメンバーがセンターを務めている。

ここでは、坂道AKB第2弾のメンバー紹介とミュージックビデオの感想を述べていきたい。

坂道AKB第2弾メンバー紹介

「国境の無い時代」の選抜メンバーは以下の18名。人数は前作「誰のことを一番愛してる?」と同じだが、乃木坂3期生の4人や、けやき坂46の加藤史帆などが新たに加わっている。

AKB48 岡田奈々、岡部麟(初)、小栗有以、向井地美音
SKE48 松井珠理奈
HKT48 宮脇咲良
乃木坂46 大園桃子(初)、久保史緒里(初)、齋藤飛鳥、堀未央奈、山下美月(初)、与田祐希(初)
欅坂46 今泉佑唯、小林由依(初)、菅井友香、長濱ねる、渡邉理佐
けやき坂46 加藤史帆(初)

フォーメーション

坂道AKB第2弾2018のフォーメーション

注目は何と言っても今回センターに選ばれた”長濱ねる”だろう。前回の平手友理奈もプレッシャーが凄そうだと思ったが、欅坂46でセンターを務めていた平手に比べ、センター経験の無いねるが、いきなりこの面子に囲まれるプレッシャーはそれ以上だと思う。

メンバー発表時から予想はしていたが、まさか2作連続でセンターは無いだろうとも思っていたので、ねるがセンターと知った時は嬉しさと驚きが入り雑じった複雑な気持ちであった。

ミュージックビデオの感想

前作が「独り占めするためには誰を殺せばいいのだろう?」というセンセーショナルな曲だったのに対し、今作はタイトルからもわかる通りとても平和的な曲。

センターが長濱ねるだからこの曲にしたのか、この曲だから長濱ねるをセンターにしたのかはわからないが、前作とは方向性がだいぶ違っている。

イントロでは、AKB48が「365日の紙飛行機」、乃木坂46が「制服のマネキン」、欅坂46が「世界には愛しかない」の振付を踊っており、この他にも各グループの楽曲の振付がところどころに見受けられる。

歌詞は「同じ時代を生きる仲間じゃないか」といった感じで、前作の「私が一番じゃなきゃ嫌だ」というのとは本当に対照的。そのせいかどうかわからないが、全体的に少し抑揚に乏しく、個人的にはそれほど感情を揺さぶられなかった。

これは別にセンターがどうとか、メンバーがどうとかいう問題ではなく、単純に「誰のことを一番愛してる?」が神曲だったのだと思う。

長濱ねるの可愛さと苦悩と

MVを見ていて特に印象に残っているのが、ラスボスよろしく登場する”ねる”の姿だ。

こんな目立つ登場の仕方ある?と少し笑ってしまったが、とにかく可愛い。フロント他4人のオーラやビジュアルはハンパないのだが、こと可愛さという点においては、ねるも引けを取らない。

実はMV公開直後に、ねるからファンに向けて非常に弱気なメッセージが送られてきていた。自分がセンターで良かったのかという不安が綴ってあり、本人にかかったプレッシャーが容易に想像できる内容であった。

ねるは欅坂46ではセンターの後ろ(裏センター)を務めることも多いが、やはり1列目と2列目では見える世界が全く違ったのだと思う。ましてやこのメンバーに囲まれていたらなおさらだ。

パフォーマンスに関して言えば、確かに見劣りする点もあったが、これを良い経験と思って一皮むけてくれたら良いなと思う。ねるの可愛さが一線級なのは確認できたし、ここにセンターとしてのパフォーマンスが備われば最強のアイドルになれるはずだから。

その飛躍の原点がこの作品になると思うので、ファンであればフルバージョンを見ておいて損はないだろう。