欅坂46の6thシングル「ガラスを割れ!」のミュージックビデオが2月14日に公開された。
平手友梨奈の個人PVのような構成に最初は戸惑ったが、見れば見るほどメンバーのワンカットが印象深くなっていき、気付けば何度も再生してしまっている自分がいた。
以下では欅坂46の6thシングル「ガラスを割れ!」のMVを見た感想を綴っていきたい。
平手友梨奈の個人PV?
おそらく多くの人が思ったことだが、今作は平手友梨奈のカットが異様に多い。MV全体の6~7割が平手なんじゃないかと思うほどで、ちょっとやりすぎ感がなくもない。もちろん今までもセンター偏重の傾向はあったが、ここまで露骨なのは今作が初めてだろう。
特に衣裳の違いが顕著で、他のメンバーがバックダンサー(帽子を被っている人達)と同じ黒一色なのに対し、平手だけが赤色のジャケットを着ており、全体カットでも一人目立ちしている。
自分は平手推し寄りの箱推しなのであれだが、同じグループでこんなに差があって大丈夫かいな…と内心戸惑ったというのが最初の印象である。
メンバーのワンカットに目が惹かれる
ただ不思議なもので、これだけMVでの平手推しが強いと、逆に平手以外のメンバーのシーンが印象に残るようになってくる。
ゆいちゃんずの存在感
最初にビビッと来たのが、センターの脇を固める「ゆいちゃんず」のふたりだ。
小林由依は5thに続いてのフロントだが、今泉佑唯は二人セゾン以来のフロントで、ゆいちゃんずとしてフロントに立つのは実にサイレントマジョリティー以来となる。
一番好きなシーンが、0:53からの平手ソロ立ち→ゆいちゃんずツインボーカルへと流れる場面。丁度サビに向かうところでもあり、曲全体を通して一番好きなシーンだ。
平手に次いで出演場面の多い二人だが、絵面的にも歌唱力的にも全体をビシッと締めてくれていて、存在感の大きさを感じずにはいられなかった。
そしてなにより、ずーみんのフロント復帰がこんなに嬉しいとは…!!
圧巻のすずもん
ダンスで言えば、今回は鈴本美愉のキレキレ具合が際立っていた。特に2:00からのユニットダンスは圧巻で、思わず「かっこええ…」と呟いてしまったほど。
織田奈那に対するデレデレ具合からは想像が付かないほどのカッコよさだが、このギャップがひとつの魅力なのかもしれない。
志田&土生のツインタワー
個人的に気になったのが、円形になって平手を囲むシーンでの金髪と赤髪のふたり。金髪が志田愛佳、赤髪が土生瑞穂だが、髪色&身長のせいで尋常ではない存在感を放っている。
二人とも気持ちが良いくらいの吹っ切れっぷりで、志田に至ってはもはやヤンキーそのもの。かつて「まなか、もなか、まんなか」をやっていた子とは思えないほどの振れ幅に、ポテンシャルの高さを感じずにはいられない。
土生ちゃんもナヨナヨした印象が完全に一新されており、もはや二人でダブルセンターでも良いんじゃないの?と思ったほど。歌番組でそういうシーンが見られることを密かに期待している。
見る度に発見のあるMV
上で紹介した以外にも、各メンバーにワンカットではあるが印象的なシーンがあり、見る度に「あ、この表情いいな」とか「この動きカッコいいな」といった発見がある。
映像が全体的に暗く、ダンスがワチャワチャしているのもあって、メンバーを見つけづらいのだが、むしろ繰り返し見させるためにわざとそうしている節すらある。
それにまんまとハマって何度も見た奴がここにいるが、それにしてもこれだけ一人一人の動きを追ったのは初めてかもしれない。なんだかんだでお気に入りのMVになってしまっている。
曲単体としては「世界には愛しかない」や「二人セゾン」の方が好きだし、メンバーを映すバランスはもう少し考えて欲しいところだが、こうして個別シーンを抜き出して感想を書いているあたり、MVの中毒性はかなり高いのだろう。
テレビ画面でDVDをコマ送り再生するのを楽しみにしながら発売日を待ちたいと思う。